旅 行

   「緑川遍路」 

2・3日、あるいは4・5日、細かいスケジュールはあまり決めずに

のんびり熊本に来られてみませんか。

季節や天候に合わせて、お客様のご希望を聞きながら、

その都度、お食事やご宿泊や熊本の旬の観光をご紹介いたします。

「自分の見つめ直し」「人生の振り返り」のお時間をお過ごしください。

 

 

せせらぎにこゑ磨かれて初河鹿

 

石橋の匠の技や風光る

 

青き踏む大地の声を聞きながら

 

惜春の石橋ほのと日の温み

 

上流へ魚影一瞬夏来る

 

一章を閉ぢたる如く花は葉に

 

力秘めたるぼうたんの蕾かな

 

水音へ消えてしまいし糸蜻蛉   

 

地震歪みせし北窓を開きけり   

 

糸柳肩の力を抜いてをり     

   

春愁を流るる水に乗せにけり   

   

ゆきずりの雨の茅の輪を潜りけり

 

故郷に似し麦秋の美し郷     

   

囀や寡黙貫く夫に添ふ      

   

笑ひ声とは春風に乗りやすし   

   

青空にのびよ伸びよと穂麦かな  

   

迷ひつつ前へ前へと蜷すすむ   

   

春あさき奥の院への行者道    

   

霧流れ峡動き出す緑川      

   

用水の群れる小魚麦青む     

   

水の郷桜大樹の見守りて     

   

濁流に踏んばる木橋走り梅雨 

 

滝仰ぎ声まで濡れてをりにけり

 

春の海ゆるりゆるりととびの鳴く

 

決断はいつもゆつくり竹の秋

 

石橋の称へてをりぬ山桜

 

抱き上ぐる子の手に花の触るるまで

 

龍神話かすみも怪し御船川

 

石橋のアーチなぞりて燕来る  

 

木蓮に夕日眩しき別れかな

 

暮れなづむいで湯の宿に初音きく

 

山並の果てはむらさき鳥帰る